概要
名称 | やまもと内科 |
所在地 | 〒561-0832 大阪府豊中市庄内西町5-1-77 おがわ耳鼻科ビル4F |
電話番号 | 06-6335-5533 |
FAX番号 | 06-6335-5534 |
代表者 | 院長 山本 浩 |
休診日 | 金曜日・日曜・祝日 |
受付時間 | 午前9:00~12:00 / 午後16:00~19:00 |
開業 | 2008年7月 |
院内設備 | 内視鏡(経鼻、食道・胃)/レントゲン撮影装置/超音波診断装置(エコー)/心電図/呼吸機能検査/コロナPCR検査 |
診療科目 | 一般内科・心療内科・消化器内科 ピロリ菌検査・治療/禁煙治療(ニコチン依存症管理)/漢方治療 心理カウンセラー(心理室あります。各種心理検査に対応。) 予防接種 市民健診(内視鏡も可能) 在宅医療 |
消化器内科と心療内科、両方で診療
開業までの経緯
開業は2008年7月。もともと大阪の浪速区出身で、大学は奈良県立医科大学。その後奈良県立五條病院、大阪暁明館病院、京都南病院で、20年以上臨床に携わりました。病院の勤務医は、救急治療など経験が積める一方で、制限もいろいろあります。ですから、もっと本当にやりたい診療に専念したいと思ったのです。この場所は、そろそろ開業をと考えていた頃知りました。たまたま大学の同級生と会う機会があり、彼がビルを買い取って2階で耳鼻科を開業し、他のテナントとして内科を探していることを知ったのです。長年奈良や京都に住んだとはいえ、大阪は出身地で一番なじみがある土地ですし、僕の専門は消化器内科と心療内科。内視鏡と診療机があれば、どこで診療しても一緒なので、あまり迷わずこの場所での開業を決めました。
「心」も「身体」も、両方で診療を
両方を一緒に診療するというクリニックは少ないと思います。ですからそれを知って来院される方が多いです。いろいろ病院を回り、最後に当院へいらっしゃる方や、あれこれ試したけれど治らないという方も結構いらっしゃいます。もちろん風邪など急性疾患の患者さんも診ますが、2階の耳鼻科からの紹介もあり、肺炎の疑いがあるなど重い症状の方が多いです。その他、心身症が強く出ている精神病やうつ病、それに糖尿病や高血圧症などの慢性疾患、がんの方も多いです。救急疾患の方もいらっしゃいます。患者層は10代から高齢者と幅広く、遠方から来院される方もいらっしゃいます。ただ自分のスタンスとしてはかかりつけ医だと思っているので、なるべくご自宅の近所の病院に通ったほうがいいと勧めています。遠方からの通院は続きにくいですし、通院自体が負担になってしまうのは良くないですから。せいぜい大阪、京都、奈良、兵庫ぐらいまででしょうか。
診療について
まず事前に書いていただいた問診票を見ながら、一つ一つお話を聞いていきます。最初は病名が100も200も浮かびますが、どんどん分析しながら、病気が何か、どう対応したらいいか考えていきます。それでだいたい8割ぐらいの診断はつきます。僕の中で消化器内科と心療内科の境界線はありません。例えば胃痛の原因がわからず、紹介されて心療内科で来院された方でも、心療内科と違う印象を持った場合は胃カメラで再検査し、それによって早期のがんが見つかったケースもあります。逆に、内科で来院した方の話を聞いているうちに、背景に広がる事情が大きいことがわかり、心療内科の治療に変えるなど、本当にいろいろです。また心療内科で時間をかけたほうがいいと判断した場合は、月に7、8回来ていただいている専門のカウンセラーに話を聞いてもらい、僕が投薬、カウンセラーがカウンセリングと、両者が連携しながら治療をしています。
心身症のバックグラウンドを
消化器内科と心療内科を一緒に
心身症について
心身症に至るものとしては、怒りや人を責めるという要素がかなり大きいと思います。あるいは自分を責める。自責他責、いろいろなものが心身症の基盤になるといわれています。人を責めると、自分自身も体調を崩しますし、責められた側も精神疾患になったり、体に不調をきたしたりすることがあります。また自分自身を責めてしまい、うつ病になったり、眠れない、食べられないということもあります。その根底には、自分の体調や自分自身のことがなかなか理解できない、自分をどうコントロールしたらいいかわからないということがあると思います。働き過ぎにしても、体はもっと休みなさいといっぱいサインを出しているのに、自分の状態を理解できないと、体を壊すことになるのです。理解できれば、病気も減ると思います。
心療内科は個人的なので、わかりにくい印象も
まず患者さんが自分自身の状態を理解することが一番重要です。例えば胃が痛いから単に胃潰瘍というのではなく、その背景には、患者さんの今の生活や家族関係、勤務状態など、すべてが関係している可能性があるということを納得していただきたいです。今出ている症状はほんの一端で、長い月日を経た生活の結果が出ているのかもしれません。現れている症状が盲腸などの病気であれば治療は簡単ですが、心身症の場合はバックグラウンドが大きいのです。一つ一つの病気にどういう背景があるかは、教科書に載っている例だけではありません。そこに至る過程、栄養学も含めいろいろなものが関係しているので、日々どういう生活を送っているか、バックグラウンドを理解することが非常に大切です。そして、それを自分で納得すれば、この部分を変えていけばいいんだということがわかるのです。生活習慣は大きな要素なので、ちょっとしたことで変わることがありますね。